★この公演は終了いたしました。


■チェロソナタ・シリーズ(全10回)=第5回
山崎伸子 チェロリサイタル with 小菅 優
2011年12月9日(金)午後7時開演
★全席指定:一般4,000円 学生2,000円

山崎伸子(チェロ)小菅 優(ピアノ)

●シューマン:アダージョとアレグロ op.70
●ベートーヴェン:チェロ・ソナタ 第3番 イ長調 op.69
●レーガー:無伴奏チェロ組曲 第2番 ニ短調 op.131c-2
●メンデルスゾーン:チェロ・ソナタ 第2番 ニ長調 op.58



コンサートの瞬間をともに生きる喜び              山崎伸子

シリーズの5年目は、小菅優さんとともに、ドイツの音楽のレパートリーを探求していきます。ベートーヴェンに始まり、シューマンとメンデルスゾーンでロマン派を経て、レーガーまで含めると、19世紀から20世紀はじめまでのドイツ音楽の流れを大きく包括するような構成になります。
小菅優さんはこのシリーズでご一緒したなかでもっともお若いピアニストになりますが、音楽に対する勤勉で研究熱心な姿勢が素晴らしく、アグレッシヴな挑戦の精神もおもちです。オーケストラやオペラにも通じる響きの豊かさを含めて、音楽を大きく捉えていらっしゃるのが魅力的です。なにより作品への共感とともに、喜びをもって演奏される方ですので、コンサートでの対話を通じて、本番の瞬間でしか生まれ得ないエネルギーを共有できる。音楽を学ぶ者どうし、お互いを高めあう共演をしたいと思います。
プログラムはいつものとおり"ピアニストありき"で考えましたが、小菅さんとはやはりメンデルスゾーンの音楽を旅してみたい。2年前にニ短調のトリオをご一緒したのですが、今回はニ長調のソナタ第2番に取り組みます。小菅さんのピアノの躍動感とともに、疾風のような生命力を謳えればと思います。 あわせて後半に演奏するシューマンの「アダージョとアレグロ」では、この作曲家独特の和声変化の複雑さと繊細さを、濃やかに表現していきたい。シューマンが音楽に籠めた言葉や感情を、ふたりでどう読み解いていけるか、いまから楽しみです。ベートーヴェンは変奏曲を当初考えていたのですが、昨年から始められた小菅さんのベートーヴェンのソナタ・チクルスをお聴きして感銘を受け、やはりソナタ第3番イ長調を共演したいと思いました。
べートーヴェンは、構成観やテンポづくりなどあらゆる意味において、私の演奏の基礎となっている作曲家です。私自身は20代からクァルテットの経験を通じて、その作品世界に集中して取り組んできました。イ長調ソナタはあまりによく知られた曲で、聴き手のみなさんも明確なイメージをおもちなだけに、そのなかでどこまで自分としてのベートーヴェンを説得力とともに表現できるかは大きな挑戦です。
レーガーの無伴奏組曲からは第2番ニ短調を初めて演奏します。バッハ、ベートーヴェン、ブラー ムスに傾倒していた作曲家だけに、第一次大戦期の作品ですが調性観もあり、ロマンティックな魅 力に充ちています。
それぞれの作曲家にとっても、創造力旺盛な時期の名作ばかりですので、独自の個性的表現 や様式の違いもお楽しみいただけるのではないかと思います。                                                                                            (取材・構成/青澤隆明) 


■山崎伸子(やまざき のぶこ)
広島生まれ。桐朋女子高等学校音楽科、同大学音楽学部卒業。齋藤秀雄、レイヌ・フラショー、堤剛、安田謙一郎、藤原真理各氏に師事。第1回民音室内楽コンクール第1位、第44回日本音楽コンクール・チェロ部門第1位。卒業後、文化庁海外派遣研修員として、2年間ジュネーブでピエール・フルニエに師事。帰国後は日本国内の主要オーケストラとの共演のほか、サントリーホール・オープニングシリーズでイギリス室内管との共演、スイス・ロマンド管や、バンベルク響のソリスト、カザルスホール・チェロ連続リサイタルへの出演など、卓越した音楽性を発揮している。
1987年「村松賞」、「グローバル音楽賞第1回奨励賞」受賞。現在は、東京藝術大学教授。
■小菅 優(ピアノ)
高度なテクニックと美しい音色、深い楽曲理解と若き感性で現在最も注目を浴びている若手ピアニストの一人。2005年カーネギーホールでニューヨーク・デビュー、06年ザルツブルク音楽祭でリサイタル・デビュー、09年には小澤征爾指揮水戸室内管と共演。2010年には、樫本大進、川本嘉子、趙静とのピアノ・カルテットでツアーを行い、好評を博した。また、同年に結成された、国際的に活躍する若手演奏家たちによる水戸のレジデント・アンサンブル、「新ダヴィッド同盟」も高く評価されている。紀尾井ホール(東京)、いずみホール(大阪)でベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏会(全8回)といった意欲的なシリーズをスタートするなど、着実に活躍の場を広げている。
公式ホームページ

*出演者・演奏内容は変更になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。


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